全国各地で、保育園建設に反対する動きが増えていますね。最近では千葉県市川市で、4月に開園予定だった定員108人規模の私立保育園が「子どもの声がうるさい」などの理由で近隣住民から反対され、開園できなかったというニュースがありました。
このニュースを聞いて思い出したのが、2014年10月29日(水)放送のNHKクローズアップ現代「子どもって迷惑?急増する保育園と住民のトラブル」。この回では東京都中野区で起こった認可保育園建設をめぐる対立が取り上げられています。
一方で、地域の人たちから親しまれている東京都世田谷区・太子堂地区の保育園についても紹介されています。この園も、2011年の建設計画当時は住民からの反対運動に直面したものの、粘り強い話し合いを1年続け、園庭の位置を変えたり建物の高さを抑えたりと合意点を丁寧に見出していった結果、住民の合意を得て保育園を開設することができたそうです。「ひとつひとつ地域の人との話し合いの中から生まれてくる、新しい公共意識」という、地域住民と保育園との話し合いの道筋をつけたキーパーソンの言葉が印象的でした。
表面上は「保育園建設への賛成/反対」という二項対立に見えて、背景には地域の高齢化や住環境の問題など、さまざまな状況が絡んでいます。どちらの立場の人も「より良い地域の将来のために」というビジョンは共通しているかもしれません。そうだとするならば、保育園建設をめぐる対立を解決する一つのカギは、建設的な対話と合意形成の場をどうつくるか?ということではないでしょうか。
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