ばづくーるラボ・メンバーで、医療の場づくりに取り組む漆畑さんから、「参加者」として場づくりをする方法、という視点でメッセージをいただきました!
==
こんにちは。研修医として都内の病院で研修中の漆畑と申します。
研修先の病院が地域医療に力を入れており、地域住民とのワークショップを作るにあたってエンパブリックの方と知り合いました。
その繋がりで私も昨年よりエンパブリックの皆さんにお世話になっております。
さてさて今回「場作り」をテーマに依頼されたのですが、現在私自身で取り組んでいる活動はありません。
ただ大学が秋田で医療系ということもあり、がんをテーマに患者さんや行政の方とイベントを作ったりしていました。また震災の復興支援活動もしており、場作りをする機会もありましたし参加者としてもたくさんのワークショップ、講演会、勉強会に参加させていただきました。
参加者としてですが、盛り上がる場もあるなかで、せっかく参加したのに盛り上がらずに残念に感じた場もありました。
せっかくなら毎回盛り上がる場になればいいなと、一参加者の学生ではあるのですが、「どうやったらこの場がよくなるだろうか」と考えながら続けて7年ほどになります。
最近、主催側でなく参加者として場作りする方法とその大切さを感じる機会をいただきましたので、今回はそのお話をさせていただけたらと思っています。
私が参加者として発言を求められた時に意識することは以下の3つです。
- 最初からその場の目指す方向を意識している。
- 今までの話を踏まえて、次に繋がるような発言を意識します。今日のテーマは何で、主催者や演者は何を伝えたくて話しているのか。それを意識しながら、じゃあここを掘り下げれば話が盛り上がりそうだと考えながら話を聞いていると質問がたくさん浮かんできます。
- 発言の機会があれば素早く発言する。
- 発言の機会が提示された際に参加者が発言しないのは場の雰囲気を悪くしかねません。また最初に質問する事にハードルを感じている方もいるので、そんな方のためにも発言をするように意識しています。
- 分かりやすく楽しそうに発言する。
- 演者の話が難しかった場合、参加者は場に入り込めていないことがあります。その際には話を噛み砕いて、〇〇とは△△の事だと思ったのですが、とあえて思考過程を話します。一般的な言葉で分かりやすく、楽しそうに発言することは次の人の発言に繋げるためにも大切だと思っています。
上記の事を意識しながら場に参加してきて、想像以上に深い気付きがあったり、密な繋がりも生まれやすいなと感じています。
ただそれ以上に思うのは、たくさんの場が必要とされている今の社会で、有意義な場を参加者側からも作って行く力、それはきっと無意識に必要と感じて鍛えていったものなんだろうということです。
地域、学校、会社はもちろん、インターネットやSNSを通してたくさんの場が生まれています。そんな中で私達は必然的にいろんな人と場を形成していくことになります。
そんな中でどんな立場であっても全体の場を意識していくことが大切なのかなぁと感じます。
せっかくなので参加者としての場作りについて私見を述べさせていただきました。
短い経験に基づいたまとまりのない意見ですが、何か考えるきっかけとなりましたら幸いです。
==
◎漆畑さんが現在参加されている活動
「介護業界を良くしたい、介護のリーダーが日本のリーダーだという若手の集まり」
http://heisei-kaigo-leaders.com