藤岡聡子さんは、「ばづくーるラボ」にいち早く登録してくださった第一号メンバーです。エンパブリックスタッフとして、ばづくーるラボのどこに興味を持ったのか、なぜ参加したのか、お話を伺いました。
藤岡さんは、KURASOU.代表として、子育てに入った親とともに、政治や食、エネルギーなどの社会課題を「じぶんごと」として捉え、アクションを起こす場をつくっています。弊社COO諏訪とも以前からの知り合いで、2012年4月に、働く人の子育てを考える縁パブ「産後キャリアを考える」に、根津にお越しくださったのが、エンパブとの出会いのきっかけでした。その後も、藤岡さんのプロジェクトの進みにあわせて、何度か根津スタジオの講座を受講してくださっています。
子育ての制限があっても学びつづけ、緩やかにつながるオンライン・コミュニティ
諏訪
ご登録ありがとうございました!ご登録第1号ということで、今どんなことをやっているのかということをご紹介できたらというのと、あとは、今、何かのタイミングとして、学びの場を求めているみたいなコメントもあったので、どんな場を求めているのかなということも、お伺いできたらと思います。
藤岡さん
縁パブもそうだし、講座もいいタイミングで受けたんですけど、子どもを持った途端に、時間の制限、学びの制限、出会いの制限が出てきてしまうというのがあって。毎回息子を預けて行くのだけど、さすがに毎回行くのはしんどいなと思って。それは、子育てしている女性・男性、どちらもきっとそうだと思うんですよね。だから、オンラインでの学びの場を求めていたのが、すごく合致したんだなと。
子どもを持つすばらしさって、すごくたくさんある一方で、制限がかかったりというのは、子育てが苦しくなる要因なんじゃないかと思っていて。私たちの母親世代って、自分たちの自由というのをそんなに知らずに育っているんだけど、今の親たちは、ある程度自分の自由な時間を持って、自由なお金も持って、ずっとやってきた。なのに、急にロックがかかると、苦しくなっちゃって、辛くなるみたいなことがあるんじゃないかなと。だから、オンラインで、それこそ国も宗教も超えて、親同士が学び合えるような場をつくりたいというのは、ずっと思っていたんです。
だから、自分が欲している学びの環境と、もっと人が緩やかにつながればいいのに、と思っていたところと近しいものを感じたんですよね。新しい冊子(情報誌『地産知縁』)を見たとき、エンパブが新しいことを始めたんだなと思って気になって、そしたら、私も親の学びの横のつながりを求めているので、似ているなと思った。
「自分たちでやる」ひとがつながっていくといい
去年、年間10回のワークショップをやって、「自分たちでやってくれる?」という土壌をつくっていかないとしんどいのではと思ったんです。しんどくならないために、どうすればいいか?と考えたときに、ワークショップって、受ける人とやる人って労力が違うし、意気込みも違うから、消費されたくないという気持ちが出てきて。だから、もう「やってもらおう」と思ったんです。もっと人って絶対できるはずだと思うから、「そんなに甘やかさなくてもええんちゃう!?」という期待を込めた気持ちもありました。
私は、欲しているタイミングで行けたからよかったけど、「エンパブに、そんな行けないよ」とかいう人もいると思うし、地方で学べることって、地方出身だからすごくよくわかるんだけど、本当に少ない。ちょっと人と違うことをすると、「あいつなんやねん」とか浮きやすいし。東京だとそんなに浮かないことが浮きやすい風潮があるから、地方にいるけど自分でプロジェクトを始めるという層にいる人がつながっていくというのはすごくいいなと思います。
育児をしている男性・女性として、ニーズを聞き出した上で場をつくる
これまで、親が一人の人間として話せる場をやってきて、改めて思うのは、子育て期のサークル活動が実は一番継続するのが難しいということ。興味が子どもともに移りゆくし、その変化がすごい目まぐるしい。それは子どもを中心にしているとそうなってしまうんだけど、子どもを軸にし過ぎな面もあるのかなと思っていて。
「育児をしている、一人の女性や男性」なんだと思えば、それは普遍的なものだし、世界共通の話題だと思うんです。だから、子どもを中心に集まるとぶれてしまうから、必ず、一人の女性・男性として来てくださいとみんなにも言っているんです。そういう人たちが緩やかに話せる、つながれる場を、つくっていきたいんです。
藤岡さんインタビューは、まだまだ続きます!
次は、メンバーが自主的に動いていけるようにしていくために、エンパブリックの場づくりキットを使ってミーティングを行った時の様子をお伺いします。
◆KURASOU.
http://kurasou.org/
◆直近の藤岡さんのイベント
\「青空せんきょ」 @ おやこ暮らし大学 開校記念回/
asobi基地保育がついた、親の学び場。
3月7日(土)10時〜12時 @大塚 こそだてビレッジにて
統一地方選を控えた有権者として、何を軸に候補者を選んでいくのか、
親や様々な世代が、プロセスを学び合います。
http://peatix.com/event/73264
◆インタビュー写真撮影場所
藤岡さんが子連れで通う子育てシェアオフィス「こそだてビレッッジ」
http://ryozanpark.jp/village/index.html
ばづくーるラボでは、各地で場づくりやコミュニティ運営に取り組む方たちが参画いただき、交流しています。ぜひ一緒につくっていきましょう