【特選】場づくりのヒント

少し深く出会う!一人ひとりの魅力を知る「ミニ教室」をやってみよう!

自分のちょっとした特技や趣味を、他の人に体験してもらい、魅力を伝えるためのミニ教室。
ワークショップ主催の第一歩として、またはチームビルディングとしてメンバーの相互理解などにも活用できます。

このミニ教室が始まったのは、小平シルバー大学でのことでした。
平均年齢70歳の方々が、いきなり地域イベントをやってみる、というのはとてもハードルが高く、
「ワークショップをやったことなんてない」「ずっと仕事しかしてこなかった。何も人に伝えられるようなものは何もない」「自分に特技なんてない」という声がたくさん寄せられました。
自分にはなんてことないでも、他の人にとっては貴重な経験である、ということを体験してもらうために、この「ミニ教室」が誕生しました。

やってみると、自分が当たり前にやっていることが、他の人にとっては学びになるということで、自分自身をとらえなおすことができ、そして、何より同じ場に集まるメンバー一人ひとりがもつ経験が「キラキラ宝石箱のよう!」と、それまで名前と顔が一致しなかったメンバーが違って見えるようになりました。

その後、ミニ教室でのメンバーの様子を踏まえて、チームで地域イベントを実施していくと、お互いに自然と特技を持ち寄うことができるようになり、50~100人規模のイベントまで企画することができるようになるのです。

もっと主体性を引き出したい、一人ひとりの力を活かし合えるチームをつくりたい、というときは、まず「ミニ教室」をやってみませんか?
(エンパブ諏訪)

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ワークシート「ミニ教室を企画しよう」【PDF版ダウンロード】

ミニ教室を紹介する情報誌「地産知縁」記事 「ミニ教室をやってみよう」 PDF版はこちら

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About the author

諏訪 玲子 (empublic)

エンパブリック取締役COO
1983年茨城県生まれ。子どものころは音楽漬けで、ピアノの発表会やバイオリンのサロンコンサートで、舞台度胸を育む。中高時代、地域に開かれた音楽活動を重ねていくうちに、人が地域とつながる機会づくりに関心を持つようになり、大学では、地域と学生をつなぐ情報サイト・フリーペーパーを作成する学生団体の立ち上げに関わる。在学中より起業家型人材育成のNPO法人に携わり、2005年Worklife Innovator’s プロジェクト事務局を担当。ベンチャー企業勤務、結婚・出産を経て、2010年にエンパブリック入社。誰もが「ワクワクする場づくり」を日常の中に取り入れることができるように、事業拡大を担う。男児2人の母。