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エンパブリック矢部(東京・文京区)「地域で実際に活動するプロジェクトを生み出す」①

2/11のに開催された文京区の社会起業フェスタ2015「いいね!から街の仲間をつくろう!」には、ものすごいエネルギーが渦巻いていました。開会に当たり、成澤文京区長は「このプロジェクトもちょうど丸二年終わろうとするところだが、確実に進んできているなと感じている。区民や、この区に住んだり、この区で働いたり、いろんな形で関わっていらっしゃる人たちの中からいろんなアイデアがでてきているという進捗感を僕自身肌感覚として持っている」と挨拶されました。

そう!地域での様々な活動が動き始めている、何か始まっているというワクワク感が大きなエネルギーとなってあの場にはあったのだと思います。

文京社会起業フェスタとは、エンパブリックがパートナー事業者として参画している文京区の新たな公共プロジェクト(http://bunkyo-sip.jp/)のプログラムの一つで、地域の課題を解決するプロジェクトの発案者が、区民などの一般の方の前でプランを発表するイベントです。

今年は、子育て、キャリア教育、女性支援、地域づくり、空き家問題、防災など、多岐にわたる20ものプロジェクトの発表がありました(http://bunkyo-sip.jp/?p=2406)。

「地域で実際に活動するプロジェクト」を生み出す先駆的取り組みとして、メディアやイベントに取り上げられ、全国から注目されています。実際、昨年の社会起業フェスタで発表したプロジェクトの中には、1年たち、大きく事業が発展している例が数多くあります。

地域に活動を生み出そうとする仕組みとしては、起業講座や起業のアイデアコンテスト、助成金でのサポートなどがあります。しかし、起業講座やアイデアコンテストだけでは、アイデアや計画ばかりがブラッシュアップされてしまい、その先の一歩へなかなか踏み出せないということが往々にあります。また、助成金のサポートだけでは、その期間内は事業が動きだしても、助成金がなくなったとたんに事業がとまってしまうということもあります。

エンパブリックが文京区の新たな公共プロジェクトで実施しているのは、
≪仲間づくり≫と≪リーンスタートとアクション≫にこだわった実践型スキーム

これは、
「知る・出会う」ための対話、
「事例と事業の組み立てを学ぶ」社会起業アクションラーニング講座、
「専門家の意見を聞く」メンターミーティング、
「発信して仲間をつくる」社会起業フェスタ(プラン発表会)、
「動いて事業をつくる」試行的アクション、
アクションした結果よりさらにブラッシュアップする個別相談、
といったトータルサポートパッケージとなっています。
こうしたステップを通して、地域課題解決型の自立的事業を生み出しています(http://bunkyo-sip.jp/?p=2046)。

今回開催された社会起業フェスタは、その一環なのです。
フェスタのように「区民の前」で発表するというのは、実はとても勇気のいること。専門家でない一般の区民の方は、素直に発表を受け入れて頂ける一方で、素直に厳しい評価も下します。

しかし、エンパブリックでは、「自分にできること」「地域にとって意味のあること」を、一人でなく、「困っている人に出会う」「ヒントになる動きをしている人と出会う」「似た思いの人と話し合ってみる」「専門家から意見を聞く」という中で見つけ、具体的なプランをブラッシュアップしていくので、唐突に一般の方へ発表するというわけではありません。

ちゃんとしたステップを踏んでいくことで、今回の社会起業フェスタのように、20をもプロジェクトの方々が、堂々と発表し、区民と熱く語り、交流することができているのです。そして、それぞれの思いがぶつかり合い、新たな出会が生まれる中で、新しい活動が生まれる瞬間に立ち会えるのは、とてもワクワクします。

次のコラムでは、これらの出会いがいかに事業発展に重要であるかを、具体的な例を元にご紹介します。

About the author

諏訪 玲子 (empublic)

エンパブリック取締役COO
1983年茨城県生まれ。子どものころは音楽漬けで、ピアノの発表会やバイオリンのサロンコンサートで、舞台度胸を育む。中高時代、地域に開かれた音楽活動を重ねていくうちに、人が地域とつながる機会づくりに関心を持つようになり、大学では、地域と学生をつなぐ情報サイト・フリーペーパーを作成する学生団体の立ち上げに関わる。在学中より起業家型人材育成のNPO法人に携わり、2005年Worklife Innovator’s プロジェクト事務局を担当。ベンチャー企業勤務、結婚・出産を経て、2010年にエンパブリック入社。誰もが「ワクワクする場づくり」を日常の中に取り入れることができるように、事業拡大を担う。男児2人の母。

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